武田流~大東流の流れを汲み、合気柔術に琉球空手を加えることによって「合気拳法」の基がつくられました。
力のある相手からいかに自分を守れるか。
相手の力を利用して相手を倒す。
そのためには自分の動きに無駄があってはいけません。
全身をバランスよく効率的に動かすことで体幹を鍛えます。
子ども同士の練習では、微妙な力加減をすることを通して、
相手を思いやる気持ちを同時に育てます。
大人の指導員に対しては思い切り力試しすることができます。
普段どうしても力ではかなわない大人を、技では思い切り
投げ飛ばせる醍醐味はすべての子どもを笑顔にします。
「落着きがない」と言われる子どもでも何度か稽古に通うよう
になって体幹が整ってくると、間もなくじっと正座できるよう
になってきます。座れる自分を発見すると自信もちょっぴり
回復します。自信がつけば新しいことにチャレンジできる
よい循環が生まれます。
技が進んでくると、相手が短刀を持っていたらどうするか、
より高度な技が求められます。相手が武器を持っていても
冷静に相手を見つめ、自分にとってベストな行動を選ぶこと
ができる。それが武道の達人です。
稽古をする人すべてが実生活で「一番、役に立つ!」と自信を
持って言うのは「受身」です。転んでも、落ちても、飛ばされ
ても「怖い」と思う前に自然に力が抜けて身を丸くすることで
体に与える負担を最小限に抑えることができます。